1. 今回の依頼
Aikoが整えた研修教材と運用資料を、顧客が迷わず理解でき、講師が同じ品質で使える形に整えることが今回の依頼です。
AOKIは、既存20枚の導入編スライドだけでなく、現行LP、受講者用ワークシートなどの印刷物、販売・運営管理用のExcelまでをひとつの体験として監査しました。
2. 前回までの状況
前回、研修手順書はYukiの品質監査で「条件付き合格」となりました。ツール障害時の代替手段、人間責任者への引き継ぎ、アンケート結果の改善ルートなど、現場で確認すべき事項が残っています。
資料はそろいましたが、見た目を整えるだけでは販売準備は完了しません。媒体をまたいで商品名や時間、安全説明が一致し、投影・印刷・PC入力のそれぞれで使えることを確認する必要がありました。
3. AOKIの判断
価値が伝わらない装飾は、情報設計から見直します。
AOKIは、既存スライドを新しく作り直すことから始めませんでした。全20枚を確認した結果、学習順序、各スライドの主題、落ち着いた配色、情報の階層に重大な構造欠陥はないと判断したためです。
完成しているものを不用意に全面改修すると、確認済みの内容まで変わり、版管理と再検証の負担が増えます。そのため、現行スライドは維持し、実際の利用環境で問題が見つかった箇所だけを修正する方針にしました。
4. 20枚のスライド監査
監査では、1枚につき主題がひとつか、タイトルと本文の関係が明確か、投影時に次の行動を読み取れるかを確認しました。
15枚は合格とし、次の5枚は「要会場確認」としました。
- スライド2「今日持ち帰る3つの仕事力」
- スライド6「情報を4つの箱に分ける」
- スライド9「AIへの依頼は5つの順番」
- スライド15「重要な答えほど6つの確認」
- スライド18「小さな確認ループで定着させる」
いずれも構成上の欠陥ではなく、13.5〜15.75ptの補足文字を後方席やオンライン画面で読めるかが未検証です。ファイル上の文字サイズだけで作り直さず、人間の模擬研修で実際に確認します。
5. LPとの整合性
媒体間で、次の差が見つかりました。
- 研修時間は、現行LPの「90〜120分」に対し、承認済みの標準商品は「120分」
- 価格は、現行LPでは内容・人数に応じた見積とし、内部の承認済み条件とは表現が異なる
- 商品名は、現行LPの「応用編」と、承認済み資料の「企業別応用編」で不一致
- LPの導入編説明と教材の内容は大筋で一致するが、安全・5要素・6項目確認という学習成果を加える余地がある
価格をLPで公開するかは、人間が判断します。AOKIは未決定事項をデザインで確定情報のように見せず、公開前にそろえるべき箇所として切り分けました。
6. 印刷物とExcelの基準
今回作成した資料には、媒体をまたいで使える共通基準を設定しました。
- 日本語はYu Gothic、欧文はCalibri、本文は11ptを基準とする
- 紺はタイトル、青は見出し、淡い青は補助情報に使う
- 赤系は停止条件、黄系は人間確認に限定する
- 表は内容に合わせて列幅を変え、固定行高を使わない
- ワークシートは作業ごとに記入欄を確保する
- Excelは入力・結果・停止条件を分け、未決定条件を空欄または「人間確認」で示す
色だけで安全や危険を伝えず、必ず言葉でも停止条件と確認先を示します。
7. 人間が判断・確認すること
デザイン監査は、現場での使いやすさを保証するものではありません。人間は模擬研修で、後方席とオンライン画面から補足文字を読めるか、ワークシートへ時間内に記入できるかを確認します。
また、LPへ反映する時間、価格、商品名を決め、外部公開・顧客送信・印刷発注を最終承認します。
8. 今回完成したもの
- 20枚のスライド、現行LP、印刷物、Excelのデザイン監修レポート
- スライドごとの合格・要会場確認の判定
- 媒体間で統一する文字、色、表、記入欄の基準
- 公開前デザイン品質ゲート
9. まだ確認できていないこと
- スライド2・6・9・15・18の補足文字を、後方席とオンライン画面で読めるか
- ワークシートへ予定時間内に記入できるか
- LPの時間、価格、商品名をどこまで公開情報へ反映するか
- 印刷発注を人間が承認するか
10. 次に行うこと
人間がロールプレイ4場面と120分の通し模擬研修を行い、投影、オンライン表示、記入時間を確認します。
読めない、迷う、時間内に使えないという報告があった場合は、該当する資料だけを修正します。全面改修ではなく、現場で確認できた問題へ絞って改善します。
11. 関連サービス
今回監査している企業向けAI活用研修の正式な案内は、株式会社アット・イーズのサービスサイトで確認できます。